津和野温泉宿 わた屋 足湯
つわのおんせんじゅく わたや あしゆ




…津和野散策の総仕上げに

山陰の小京都「津和野」は「つわぶきの生い茂る野」がその名の由来となっている山間の小さな町です。つわぶき(石蕗)とはキク科の常緑多年草で、秋から冬にかけて黄色い花を咲かせる初冬の季語としてもおなじみの植物。
それだけに津和野町の町花がつわぶきだったり、町内にはつわぶきの名を冠した施設がいくつもあります。
そして津和野は城下町でもあります。町の南に位置する標高370mの山上に津和野城があり(現在は城跡)、城に入った宇喜多忠家の長男・坂崎直盛(さかざきなおもり)が城を改築。さらに新田開発、和紙の原料である楮苗栽培、灌漑用水路の建設、またそれによる蚊の大量発生に備えて鯉の養殖を手掛けるなど、現在残る津和野の町並みの基礎を築きました。
今でも町に残る堀割を優雅に泳ぐ鯉の姿を見ることができます。
つわぶき・鯉につづいて、津和野を代表するもうひとつの生きものといえばサギ。複数の舞人がサギをかたどったかぶりものを着けて行なう鷺舞(さぎまい)は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
津和野大橋のたもとには町最大の祭である鷺舞の像が立っていますので、見ておきましょう。
そして気になる足湯ですが、サギが湯浴みに来て浸かっていた足湯なんてものがあるのをご存じですか?
場所は津和野駅から歩いて7分ほどの町なかで、なまこ塀と堀川に泳ぐ鯉など、津和野のシンボル的スポットとなっている殿町。津和野カトリック教会のそばにあります。
足湯は西周旧居や森鴎外旧宅、太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)などの見どころをてくてくと歩いて廻ったあとで立ち寄るのにぴったりのロケーションですが、足湯のみの利用はできません。宿屋なので宿泊するか、もしくは食事とのセットで足湯を堪能することができます。旬の素材を使った和の味わいをじっくりといただいたあとで、ほっこり足湯と洒落込むのがオススメ。
足湯は箱庭に面した長方形の小さな湯舟で、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の鉱泉を適温に沸かして流しています。
かつてはこの足湯にアオサギが飛来して湯浴みをしていました。全国各地の温泉の発見にはサギの湯浴みを目撃した類のエピソードが数多くありますが、これを思うと逸話にも信憑性が増すというものですね。
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住所 | 島根県津和野町後田ロ82-3 |
TEL | 0856-72-0333 |
営業 | 宿泊客:6時~翌日0時、 レストラン利用客:11時半~14時 |
休み | レストランは平日休み |
料金 | 宿泊客:無料、 レストラン利用客:無料 |
P | 有 |
交通 | JR山口線津和野駅 徒歩約7分 |
特記 |
画像引用:津和野温泉宿 わた屋様(http://www.tsuwano.jp/)