ドライブ途中で立ち寄りたい
行基の湯 足湯

高松から高松空港の脇を掠めて徳島県美馬市へ抜ける国道193号を南下し、山あいのドライブルートを進んだ先にある塩江温泉（しおのえおんせん）は讃岐の奥座敷。温泉の数が多くない四国において、こちらはふたつしかない国民保養温泉地のひとつにも指定されている歴史ある温泉郷です。

約1300年前に行基によって発見され、弘法大師もこの地で修業をして湯治を世間に勧めたとの言い伝えが残っており、かつては歌劇団も存在した賑わう温泉地でした。今では鄙びた感じが漂う静かな湯浴みの里になっています。

国道沿いに建つ「道の駅しおのえ」にクルマを止めましょう。川に架かる橋をてくてく渡ったところに「行基の湯」があります。日帰り温泉施設ですが、建物の老朽化のため営業を休止しており、入浴はできません。
しかしながら屋外の川べりにある足湯は利用できます。

足湯は平成18年（2006年）に旧・塩江町と高松市の合併1周年を記念して設けられたもの。屋根掛けされた長方形の東屋にはこじんまりした2つの湯舟があり、無色透明の単純硫化水素泉の湯が注がれています。足拭きタオルは持参してください。
しばしの足休めを満喫したあとは、クルマに乗って3分ほどの場所にある不動の滝もぜひ見ておきましょう。