美・食・湯の組み合わせの妙
瀬々らぎの森

粟津温泉から東へ4kmほどの山あいの里に湧き出る瀬領温泉（せりょうおんせん）。文明3年（1471年）ごろに蓮如上人に発見されたとされる歴史ある湯ですが、公共の日帰り入浴施設のほかにはかつて1軒の料理旅館があっただけの静かな里のいで湯です。

そのわずか1軒だけの料理旅館「石楠花山荘 十右衛門」が営業を終了し、古民家を活かした雰囲気ある建物も時が止まったように眠りに就いてしまいました。

約5年後、野々市市でインテリアショップ「ミシェル.アン」を経営していたオーナーの久保氏が、この古民家に着目。
家具を展示する舞台としてピッタリな上に、自然あふれるロケーションを活かしたカフェを同時展開できればどれだけ素晴らしいだろう…！
そんな思いから古民家のリフォームをスタートし、「瀬々らぎの森」と命名された憩いのスペースが誕生しました。

カフェ「La Petite Porte（ラ プティトゥ ポルト）」は「小さな扉」という意味のフランス語。地元野菜や大豆タンパクなどのナチュラルフードをメインに、カレーやパスタなどのランチがいただけます。
インテリアショップ「Michael.Anne Champêtre（ミシェル.アン シャンペトル）」では、古きフランスの田舎の家のような素朴なインテリアを揃えています。
家具だけでなくお皿やカップなどの食器もあり、思わぬ掘り出し物が見つかるかも。

お腹と目の保養が済んだら、足湯へレッツゴー！
屋内に設置された長方形の湯舟には、無色透明の硫酸塩泉の湯が注がれています。
もともと旅館だったので、足湯の他に普通に入浴できる浴場もしっかりあります。とはいえ小ぶりな湯舟がひとつあるだけの浴室ですので、利用状況によって男湯になったり女湯になったり貸切湯になったりするのはご愛嬌。